第24話 アフター・バレエ

AEDダンススタジオの辺りでは、世界中の郷土料理が安価に味わえます。
今週はレッスン後、パルファンさんと韓国料理のお店に行きました。
オーセンティックな石焼ビビンバは、石の焼き方が "半端ないって"!ジュウジュウが、他の店の3倍くらい続き、しあわせ感も3倍くらい続きました。

帰り道、一緒に汗を流した人たちと寄り道をするのが、いつの間にか楽しみになっていたりしませんか。私も最初は家に直行していたのですが、友達ができてくると誘い合っていろいろなものを食べました。

青山ヘルシィスタジオ 中野スタジオに通っていた頃、
中野サンプラザを仰ぎ見る角度にある小道に、花屋さんと一体になっている喫茶店がありました。今流行のフラワー・ショップとカフェのコラボ―とは大違いの、普通の花屋さんの奥に喫茶店があるというだけのお店。それでもお花のそばというのは居心地のいいもの。まずかき氷でのどを潤し、その後ランチを食べて、バレエの話、職場の話、アイドルの話、将来の夢・・・、心ゆくまで話に花を咲かせました。

中野がクローズになって、青山ヘルシィスタジオに通うようになってからは、スタジオのある青山ベルコモンズがたまり場になりました。
4階にあった、石井好子さんのオムレツ屋さんのトロふわのオムレツは、当時の日本では珍しく、デザートのクレメダンジュも絶品でした。ちなみに、オムレツにケチャップをかけるのは日本だけらしいということ、知っていました?
5階にあったしゃぶしゃぶ屋さん、イタリア料理のパパミラノ、2階にあったキャラバンコーヒーにもよく行きました。

そして、なんと言っても、はす向かいのビルの地下にあった居酒屋さん。
ビールの大好きな友達ができて、帰りによくそこでのどを潤しました。友達はよくモズクをオーダーして、ヘルシー、ヘルシーと喜んでいました。あんなに浴びるほどビールを飲んでいたら、モズクなど流れていってしまうでしょうが―。

時は流れ、レッスン帰りはデパ地下に直行して、おかずを買うようになっていました。差し出されたパイナップルの試食が渇いた喉にしみわたり、同じ場所を3周したこともあります。
ジューススタンドで「おつかれさま~」と、一人、フレッシュジュースで乾杯することもあります。