第123話 全ての道はスタジオから…どこへ?

芸術の秋。

この連休、私は体験レッスンを2本、受けてきました。

チェンバロとジャズピアノです。

 

支離滅裂の組合せと思われそうが、バロック音楽とジャズ音楽には「即興」という大きな共通点があります。どちらも、ベースとするメロディはありながら、奏でられる音楽は演奏者によって大きく異なり、同じ演奏者でも、演奏時期に隔たりがあると “全く” 違う作品になります。

 

チェンバロは小学生の頃、その未来的な響きにハッとして、それがピアノを小さくオシャレにしたような楽器から出てくることに感動したのを覚えています。

でも “美人で高貴な人が奏でる楽器” の印象が強く、憧れのまま終わるものと思っていました。

 

しかしフラウト・トラヴェルソを始めてみると、不美人の一般人が大人からチェンバロを習い始めるのもアリだということを知りました。

 

それでもまだ高嶺の花。楽器もお安くないようですし、自分で楽器を作る人もいるという話まで…!

ピアノより頻繁で繊細なメンテナンスも必要と思われます。

キーボードで練習すればいいのでしょうけれど、やっているうちに楽器が欲しくなるのは必至です。

何より、私に弾けるのでしょうか?

 

そんな躊躇いを吹き飛ばしてくれたのが、新型コロナウイルスでした。

 

コロナが流行るずっと前、師匠がトラヴェルソを吹いているすぐそばに立っていて、楽器の先端から噴き出てくる風圧に驚いたことがありました。トラヴェルソの音は小さめですが、かなりたくさんの息が吐き出されているのです。

 

緊急事態宣言が解除され、レッスン再開となったとき、不安になりました。

30分間、あの風圧で息を吐き出していたら、特大のバランスボール2個くらい簡単に膨らませるでしょう。

閉ざされた空間に2人以上存在するのなら、バランスボールでバレーボールができるくらいのスペースがほしいなぁと思いました。

 

そうこう考えているとき、今がチェンバロを始めるチャンスではないか!と思ったのです。

 

しかし、思うは易し、行うは難し。

 

楽器を “習う” 場合は、ダンスのように “取り敢えず掛け持ちしてみる” こともできません。できる人もいますが、私の場合は、ガチで付き合わなければならないのです。

 

悩むこと数ヶ月。そしてこの連休に体験レッスンにこぎ着けました。

 

たった30分のレッスンでしたがたくさんの発見をしました。

チェンバロはピアノとまるっきり違います。音程も、楽器の仕組みも、弾く曲も、その曲の仕組みも。チェンバロ曲にはダンスのために作られたものもありますが、バレエのレッスン曲にはなり得ません。

楽譜を購入したのですが、簡単そうに見えて、弾いてみるとかなりムズいです。

一人でトラヴェルソを2本同時に演奏している感じです。

 

でも、せっかく乗り掛かった船。

続くかどうかはわかりませんが、とりあえず乗ってみようかな…?と。

 

ただ一つ、心配なことが。。。

チェンバロのレッスン室の真前はリコーダーのレッスン室なのです。

さらに、その教室ではティン・ホイッスルのレッスンもやっているそうです。

教室前のショップでは、ティン・ホイッスルやらリコーダーの楽器や楽譜を売っています😻

気がついたら笛を吹きに通っていたりするかも?

(ここの教室ならバレーボールできそうです。窓もあります。)

 

ま、それもいいか。

一人アンサンブルもいいかもしれませんね。

ダンス・スタジオから始まった道は、どこへ向かっているのでしょう?

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我が家の笛、全員集合❣️