第162話 遺伝子の暴走

私がバレエを始めた頃は超レアだった大人バレエ。

今やすっかりメジャーになり、私の年齢と一緒に「年齢中央値(平均値ではなく)」は上昇しつつあります。

 

この現象を分子生物学🧬に読み解いてみましょう😜

 

私たちが子供の頃、お稽古事のNo.1はピアノでした👑

バレエは女の子にとって憧れの的でしたが、習っている子は案外いませんでした。

先生やお教室がなかったのと、「お金がかかる」と思われていたのです。

 

そして私たちが成長して “OL” となった頃、ディスコブームとジャズダンスブームが起こり、今まで息を潜めていた踊りたい遺伝子があちこちで爆発し、暴走しました。

フィットネスやカルチャースクールも次々できて、OLや女子大生はアフターファイヴに、当時流行りのロングヘアやソバージュを振り乱して踊りまくったのです💃

 

幼少期にダンス経験のないわたし世代が飛びついたのは、エアロビクスやジャズダンス。しかし俄に起こったブームだったため、指導をしてくれる人も少なく、随分いい加減な先生もいたようです。

 

ジャズダンスよりうんと早く日本に上陸していたバレエのほうが、先生もいたし、ちゃんとしたものを習えたはずですが、当時、「バレエは子供のお稽古事」という固定観念が蔓延していました🌎

 

そんな時代にバレエを始めた私たちは山あり谷あり、タナボタあり🤗

ここら辺の話は過去ログに書いたので、ここでは割愛しますが。

 

そして今、かつてジャズダンスをかじってがっかりした人も、乗り遅れちゃった人たちもこうして踊って楽しめるのは、本当、素晴らしいことだと思います。

 

おそらくある一定数の人には「踊りたい遺伝子」みたいなものがあって、それが発現されるのを待っているのではないかと思います。わたし世代は遺伝子が発現される機会に恵まれてなかったのです。

 

さて、現在バレエは子供のお稽古事としても人気です。

ということは、私たちのように「踊りたい遺伝子」を発現させないまま大人になる人は少ないでしょうし、子供の頃経験し、挫折した人はノーモア・サンキューって感じでしょうね😅

 

いっぽうで、学校の授業にもダンスが組み込まれている世代の人たちは、どんなダンスも抵抗感なく始めることができるでしょう🕺

 

幼少時ピアノ経験者の多いわたし世代が、成長して多種多様な音楽を楽しんでいるのと同様、子供の頃にバレエやダンスを経験した世代の人たちはこれから先、多種多様なダンスを楽しむのでは?

と私は想像しています🤔

 

でもそれは、まだ先のお話。

今しばらくはわたし世代が常に年齢中央値となって、バレエ年齢を引き上げ続けることでしょう。

 

平和な日本に感謝しています。