第31話 「金平糖の精」を探して(1)

12月に入ると世界各国あちこちで演じられる、「くるみ割り人形」。
ところで、「くるみ…」の主役、「金平糖の精」は、外国では「金平糖の精」とは呼ばれていないこと、知っていましたか?

ウィキペディアで、各国語の「くるみ割り人形」のサイトを見てみます。
変わった文字は読めませんが、英語のアルファベットが使われていれば見当はつきます。

ということで、「金平糖の精」は:
英語→「Sugar Plum Fairy」(シュガープラムの精)
フランス語→「Fée Dragée」(ドラジェの精)
ドイツ語→「Zukerfee」(砂糖の精)
イタリア語→「Fata Confetto」(コンフェットの精)
ロシア語→「Феи Драже」(=Fee Drage(ドラジェの精))
中国語→「糖梅仙子」

金平糖がドラジェになったり、砂糖になったり、プラムになったり―。
軽いカルチャーショックを覚えた私は、それなら「金平糖」は外国で何と呼ばれているのだろうと辞書を引いてみたところ、金平糖に相当する英語はなく、ポルトガル語の「confeito」が出てきただけでした。
ウィキペディア金平糖を調べても、日本語のコンペイトウを外国語読みしたものしか現れません。

ポルトガルからカステラなどと一緒に金平糖が伝わってきたのは、大河ドラマなどで知っていましたが、ポルトガルは日本以外の国に「confeito」を伝えなかったのでしょうか?


謎は次回に続きます。

 

f:id:auntmee:20181231141927j:plain

(サンタさんにもらった(?)ドラジェの精)