2018-01-01から1年間の記事一覧

年末特集(3)ショウガとイギリス人

映画「くるみ割り人形と秘密の王国」は、もう観ましたか?…と言う私は、まだですが。 この映画に、「マザー・ジンジャー」という、ちょっと怖そうなキャラクターが登場するようですね。「マザー・ジンジャー」は、バレエの「くるみ割り人形」ではあまりお見…

年末特集(2)ロンドンからメリークリスマス!

私が初めてイギリスに行ったときは、冬のロンドンは劇場と美術館くらいしか見どころがなかったものですが、最近はあちこちでクリスマス・マーケットが開催されて彩りを添えているようです。 ということで、短期のツアーで効率的にイギリスのクリスマス・マー…

年末特集(1)リンゴジュースとアップルジュース

私はかねてから、もう一つ、謎を抱えておりました。イギリスのアップルジュースと日本のリンゴジュースはなぜ違う?―ということです。 イギリスのアップルジュースは透明な茶褐色、日本のリンゴジュースは黄色くて濁っています。イギリスでもスーパーなどで…

第32話 「金平糖の精」を探して(2)

外国には金平糖はないのでしょうか? 「金平糖の精」の金平糖に相当する言葉を検証してみます。 フランス語のドラジェはお馴染みです。アーモンドにお砂糖のコーティングがされているものです。ウィキペディアによると、「ドラジェの精」がオリジナルのよう…

第31話 「金平糖の精」を探して(1)

12月に入ると世界各国あちこちで演じられる、「くるみ割り人形」。ところで、「くるみ…」の主役、「金平糖の精」は、外国では「金平糖の精」とは呼ばれていないこと、知っていましたか? ウィキペディアで、各国語の「くるみ割り人形」のサイトを見てみます…

第30話 バレエの効用 (3)アンチエイジング

私が通っていたのは中高一貫の女子校で、学内には1000人を超える女子がひしめいていた、恐るべき学校でした。美少女が多いことでも名高く (?)、文化祭ともなると入場券を求めて、門の前で男子校の生徒が「僕も中に入れて!」とうなっていました。 そんな美少…

第29話 バレエの効用(2) バレリーナ・ウォーク

私は、股関節が若干、外向きについているようです。 バレエを始める前、私はただの「ガニマタ」でした。相当みっともない歩き方をしていたようで、会社の上司(42歳男性、当時)が私に、雑誌の切り抜きをくれたことがあります。「O脚矯正のための美容体操」…

第28話 バレエの効用(1) バレエって痩せる!?

中年太りに悩む、高校時代の友人キマコからメールがあったのは、かれこれ数年前のこと。キマコ:私もバレエ始めようかな。バレエって痩せるんでしょ?私のRe:バレエじゃ痩せないよ。キマコのReRe:うそ、痩せないの? だってバレリーナってみんな痩せてるじ…

第27話 寒桜

私がバレエを始めた頃は、大人バレエと言っても、せいぜい20~30代の「コムスメ・バレエ」でした。"アラフォー" が紛れこんでくると、すっごいおばさんに見えたものです。それが今や50代、60代、70代、80代の人だっているかもしれません。「熟女/紳士バレエ…

第26話 アンデオール? アンデダン?

大人になってからバレエを始めるのって断然不利―と思い込んでいませんか?確かに、そういうことも多いです。でも、そうとは限らないこともあります。 大人と言っても20代から80代まで様々な人がいます。バックグラウンドも様々です。でも、概して大人は、子…

第25話 ピンクタイツとシニヨン

私の家の近くにはプレステイジャスなバレエ教室がいくつかあって、電車を使って通ってくる子も多いようです。 学生時代、まだバレエというものに馴染のなかった私にとって、この少女たちは謎の存在でした。一様に髪をお団子にきれいに結い上げ、日本人離れし…

第24話 アフター・バレエ

AEDダンススタジオの辺りでは、世界中の郷土料理が安価に味わえます。今週はレッスン後、パルファンさんと韓国料理のお店に行きました。オーセンティックな石焼ビビンバは、石の焼き方が "半端ないって"!ジュウジュウが、他の店の3倍くらい続き、しあわせ感…

第23話 キラクにいきましょ!

前回の続きになりますが、バレエのクラスと、他のダンスのクラスの空気が違うのは、レッスンの進め方も一因かと思ったこともあります。 バレエのレッスンって、案外、踊っていない時間がありますね。特にセンター。人数が少なくても2グループ以上に分けられ…

第22話 オープン・スタジオ

振り出しが青山ヘルシィスタジオで、その後あちこちのスタジオを経験しましたが、私の好きなのは、ヘルシィスタジオのようなチケット制のオープン・スタジオです。中でも、"他のダンスのクラスもあるスタジオ" がお気に入り。今、通っているAEDダンススタジ…

第21話 人生のデザート

バレエにハマる人は多いですが、最初から「さあ、ハマるぞっ!」と言って始める人は少ない、はず。 最初の一歩は、「ちょっとやってみようかな」子供や孫の踊る姿を見て始める人も、最近は少なくないようです。週1回から始める人が多いでしょう。私もそうで…

第20話 衣替え

「日日是好日」という本を読みました。樹木希林さんの最終作となった映画の原作です。お茶を学ぶうちに季節の移ろいに五感が研ぎ澄まされていく様子が、洗練された美しい言葉でつづられていて、読み終わったとき、私までお茶を一服いただいたように、ほっこ…

第19話 北国の白鳥

今回は、私の人生を変えた舞台の話です。 青山ヘルシィスタジオに入会した後、共通チケットのおかげでエアロビクスやジャズダンスを経験しましたが、いまひとつ「!」という感触が得られず、クラシックバレエのクラスも試してみました。入りにくかったのです…

第18話 「おれは直角」

バレエは女の子の憧れ。私が子供の頃もそうでした。習っている子もいました。でも、私もやらせて―とは言えませんでした。そんなことを言ったら笑われてしまう―と思うくらい、身体が硬かったんです(今も硬いです)。 誰もが柔らかいはずの幼少時でも、前屈の…

第17話 フッキンは天敵!?

私がエアロビクスやジャズダンスが続かないのは、これらのクラスには必ず「腹筋タイム」があることもあります。バレエのレッスンでは、腹筋に気を付けることは多くても、起き上がり腹筋などを「やらされる」ことは、まずありません。私は「フッキン」が大の…

第16話 ミス・ヒラリー

このブログを読んでくださっているユーミィさんが、「レッスンの記憶(の多さ)は、受けた長さと比例しない」というメールをくださいました。 たしかに…。青山ヘルシィスタジオに通ったのは5年余りでしたが、とても濃厚で、スタジオがクローズした後もよく、…

第15話 人間のDNA

人間って、たくさんいる中から自分に近い世代の人を選び出してツルむところがありますね。バレエ年齢が上がりつつあるおかげで、私の周りには同世代の人が常にいて、私の人生経験を豊かにしてくれます。 最近、初級クラスで知り合って、まだお名前さえ知らな…

第14話 バブルのバレリーナ

青山ヘルシィスタジオに入会して1年経たない頃、某ファッション誌に、「バレエ初心者特別レッスンご招待(正確な企画名は覚えていません)」のような記事を見つけました。申し込んでみたら、みごと当選。ルンルン気分(当時流行語)で指定された場所に行きま…

第13話 続・バブルの恩恵

バブル時代、まだ薄給だった私は、利息が高くても貯蓄をするほど給料もなく、株を買うでもなく、ディスコに行くでもなく、恩恵というものをほとんど受けませんでした。でも、今思うと、ダンスに出会えたのがバブルの恩恵です。 製紙会社に入社して1年経とう…

第12話 バブルの恩恵

順番は前後しますが、今回は私がバレエを始めたきっかけです。 大学を卒業して就職したのは、銀座に本社のある製紙会社でした。この会社は、紙おむつやティッシュペーパーだけでなく、アイスホッケーが強いことでも有名でした。そして、その応援団を担ってい…

第11話 エアコンと水分補給

この夏は暑かったですね~!今まで、夏は「乗り切るもの」と思っていましたが、今や夏は「生き残るもの」に変わりつつあるのを実感しました。夏に「挑んで」はいけません。さっさと「降伏」し、自らを進んで快適にしなければ、命を取られてしまいます。 今や…

第10話 舞台は女盛り

この前の三連休は、バレエ親友のミームンちゃんの発表会を見に行ってきました。6、700人入りそうな客席は、ほぼ満員。舞台も客席もエネルギーむんむん。ミームンちゃん、最高の笑顔でした。ニオちゃんも踊ってました! バレエをやったら一度は出てみたい、発…

第9話 お父さんでもトゥシューズ

トゥシューズはみんなの憧れ。大人になってからバレエを始めた人も、1年くらい続けると「ポアント・レッスン」の文字が視界に入ってきて、ちょっと履いてみようかな―と。 かつて某スタジオの先生は、「トゥシューズを履いて歩くだけなら、そこら辺を歩いてい…

第8話 "みんなが" ダンシング・クイーン

最近では初心者向けのバレエクラスがたくさんあって、先生にイチから丁寧に教えてもらうことができ、今、始める人はいいなあと思います。でも、そういうクラスのないときにバレエを始めたからできた、「ダンシング・クイーン活用上達法」があります。ダンシ…

第7話 "私も" ダンシング・クイーン

第6話の続きです。 ダンシング・クイーンは一人ではありません。あちこちのダンススタジオにいます。そして、そういう人の存在は重要です。 皆が同じ人をクイーンと崇める必要はないし、ダンシング・クイーン/プリンスは先生ということもあります。実際、そ…

第6話 "私の" ダンシング・クイーン

私がバレエを始めた頃は、大人のクラスだけでも珍しかったので、レベルを選ぶことなど、もってのほか。私のように右も左もわからずウロウロしている人も、子供の頃からやっていた人も一緒くたでした。一つ一つの動きの説明もなく、家の近くの図書館で「クラ…