第22話 オープン・スタジオ

振り出しが青山ヘルシィスタジオで、その後あちこちのスタジオを経験しましたが、私の好きなのは、ヘルシィスタジオのようなチケット制のオープン・スタジオです。中でも、"他のダンスのクラスもあるスタジオ" がお気に入り。今、通っているAEDダンススタジオはジャズダンス主体のスタジオで、バレエ・クラスは1~2割程度しかありません。

私自身、他のダンスはあまり受けないのですが、他のダンスの人たちがバレエのクラスに出入りするというのがポイント。いろいろなダンスを踊る人たちがいると、なんとなくホッとします。

青山ヘルシィスタジオのとき、サウナの中で、他のクラスの人たちによく言われました。
「バレエのクラスって、雰囲気がなんかさぁ、入りにくいんだよね」
否定しません。でも、私にそう言われてもねぇ…。
一人一人は、みんな、いい人なんですけれどねぇ…。

そう、みんな、いい人なんです。
バレエが好きなのは、繊細で優しい人ばかり。
それだけに、カラで自分を守っているのかもしれません。
中身はふわふわの温泉タマゴでも、まわりは硬くて冷たいカラであるように、見た感じひやっとするだけなんです。そのカラだって、破られる瞬間を常に待っていたりするのですよ。

バレエ漫画や映画でも、バレエ教室は敷居が高いものと決まっているようです。
スポーツクラブなどでは、先生が、笑顔と握手で迎えてくれることもあります。でも、だからと言って雰囲気がフレンドリーになるかというと・・・!?
一方で、その崇高な空気があるから、バレエが特別に感じられるのかもしれません。