最近は、どのスタジオにも、フィットネスクラブにも、ボディ・ワークのクラスが必ずといっていいくらいにあります。
ピラティス、ジャイロキネシス、バーオソル、フェルデンクライス、エトセトラ、エトセトラ…。
数ある中でも芸術的な側面を持ち合わせているのは、バー・アスティエだけかもしれません。
まず、バー・アスティエのレッスンはオシャレな音楽とともに行われます。
パリの街角を流れるような音楽アリ、オリエンタルな音楽アリ、地中海音楽アリ、エスニック音楽アリ、ミュージカル音楽アリ。90分間音楽世界一周です。
バレエのレッスンでは聞いたことのない音楽が次々流れてきて順番を忘れてしまうほど。
(いやいや、忘れませんよ~!)
それから、バー・アスティエは、レッスンでも次々と足し算して継ぎ目なく続けて行うことで、作品を踊っているような感覚を味わうことができます。舞台でも演じられます。
昨年、バー・アスティエ・フェスティバルという公演が開催され、私も観に行ってきました。
確かに、振り付けはお馴染みのバー・アスティエでしたが、年齢の枠を超えた多くの人たちが、きらびやかな衣装を身にまとい、照明のもと、生き生きとバー・アスティエを「舞って」いました。まさに、シッティング・バレエ(sitting ballet)!
バー・アスティエの舞台は発表会レベルにとどまらず、プロフェッショナルな舞台も催されます。朗読や生演奏とのコラボ舞台もあります。バー・アスティエの可能性は無限に広がりつつあるのです。
ボディ・ワークなのに芸術、それは私の知る限り、バー・アスティエだけです。
ひとつ、疑問があります。
バー・アスティエの舞台のとき、出演者の方々はどのような「バーレッスン」をするのでしょうか??
(本文とは基本的に関係ありません…某レストランにて)