第48話 シッティング・バレエ(2)

バー・アスティエのレッスンの帰り道、身体が爽快感で満たされているのを感じます。バレエのレッスンの後も爽快なはずですが、最近は疲労感が優位になってしまうこともあります。

身体だけでなく、心までリセットされたような満足感も得られます。呼吸と一緒に身体を動かすからかもしれません。これは他の生徒さんも感じておられるようです。

 

ということで、もう一生バー・アスティエだけやっていればいいかも―と思ったこともありました。でもアスティエで習ったことをアスティエだけで終わらせてしまうのは勿体なくて、バレエのレッスンにも拍車がかかることになってしまいました。

 

おそらくバー・アスティエはバレエの上達に効果があります(あくまで個人の意見です)。

 

バレエの発表会を見に行くと、上半身の動きが目立つことを実感します。踊っている人は脚の動きに集中しているのでしょうが、観客が見ているのは上半身がメインなのです。

 

普段から上半身にも気を付ければいいのですが、レッスンのときのポールド・ブラは前奏曲的存在だったりします。舞台のリハーサルになって手や顔の表現力をつけようと思っても、俄かには上手くならないものです。

 

バー・アスティエでは、お尻を床につけたままなので、顔や手の動きに集中してレッスンできます。

上半身を動かすためのエクササイズもたくさん盛り込まれています。

 

上半身がしなやかに動かせるのは、身体の芯がゆるぎないものだからです。身体をまっすぐに保つために、もしかしたらバレエ以上に、バー・アスティエによって引き上げの筋肉(=コアマッスル)は鍛えられます。

 

百聞は一見にしかず。ウソだと思った方は一度お試しください!