第57話 流れはどこへ?

お久しぶりです。

久しぶりのため、きっと誰もアップに気がつかないだろうというsuppositionのもと、ちょっと思い切ったことを書こうかと思います。先生をやっている方はこれより先はご遠慮ください(笑冗談です)!

 

バレエ友達とよく話題になるのは、どのような先生が好きか、どのような先生に習いたいかということです。

多くの先生に習った経験のある人は、今までに気に入った先生(クラス)の共通点を洗い出し、分類、体系づけて、なるべく理想の先生に巡り合おうとします。

一番参考になるのは、自分と同じようなエサの好みを持ったノラ猫(第38話参照)からの情報です。

 

先生の容姿で決める人もいます。本人は無意識のことも多いようで、友人に「いいよ」と勧められて出てみたら、皆が皆、美男/美女だったということもあります。ダンサーは美しくあるべきなので、悪い選択方法だとは思いません。

 

「先生は、自分より年上でなければ嫌」と言う人もいましたが、それは遠い過去のお話。これくらいの年齢になってしまうと、「自分より年上の先生って?」と考えてしまいます。

流派で決める人もいます。確かに流派が違うとポジションの呼び方まで違うようですが、私自身ワガノワもチェケッティも「?」なので、私の場合はレッスン全体、そしてアンシェヌマンの組立て方で選ぶことになります。

 

さて、ノラ猫といえども、ずうっとエサをいただいていたお家を離れるのは、多少なりとも心の痛みを伴います。でも後になって振り返ってみると、自分が「流れ」の中にいたのにすぎないことに気づいたりします。

手当たり次第につまみ食いをしているようでいて、実は微妙な接点をもって繋がっているのです。考えてみると、新しい先生が気に入るのは、自分の身体に構築された踊りにシンクロするところがあるからです。

 

全く関係のない踊り方を斬新と感じて惹かれる人もいるようですし、私もときにそういうこともあります。でも、後になってみると、実は全て繋がっていて、その流れはずっと続いているのです。そして、おそらくその逆の順番で出会ったら、興味をそそられなかった可能性もあります。

 

折角気に入っていたクラスなのに、先生側の都合でなくなることになり、変わらなければならなかったこともありますが、これも後になってみると流れの一部だったように思えてきます。

 

下手くそなのに偉そうなことを書いてしまいましたが、経験豊富な方なら理解してもらえると思いますし、このような経験はレベルやジャンルに関係ないのでは? そう考えたので書いてみました。

 

この流れ、どの川に、どの海に繋がっているのでしょう?

うず潮のように、また元に戻ってくるのでしょうか?

ちょっとワクワクしてしまいます。