第97話 ミーおばさんはミタ⁉︎

AEDダンススタジオでは一昨年の夏、空調がダウン。猛暑で業者さんも忙しかったのか、数週間、扇風機だけでレッスンをしましたが、そのときオジサン約1名、具合が悪くなったようでした。

以来、気温が上がってくると、カレは “ヒヤロン” を欠かさず持参し、(冷房が入っていても)そっと脇の下に挟んで、ため息をついているのを私はしっかり目撃しています。

 

テレビの報道を見ていると、熱中症になるのは女子より男子のほうが多いようです。

子供でも、お年寄りでも。

AEDダンススタジオも、女子のほうが圧倒的に多いのに、女子のほうが平均年齢が高いのに、”何故カレが” 具合が悪くなったかは謎です。

 

新型コロナウイルス肺炎も、クルーズ船などの例を見ていても、男性のほうが罹患しやすく、重症化しやすい気がしていました。同室のご夫婦、奥様は陽性でもピンピンしているのに、ダンナ様が重症化したというケースは一つではありませんでした。実際、初期の発表では、男性の方が致死率が高かったようです。

専門家はいろいろな解釈をつけていますが、実際のところは不明なのでしょう。

 

だからと言って油断してはいけません。

今まで、ダンススタジオでの感染例の報告がなかったのは、単に感染者がいなかっただけの話だと思います。または第88話に書いた通り、「踊りたい免疫力」が働いているのかもしれません。

 

でも、これからは感染者が増えてきます。

ニュースで報じられるのは、「症状があって検査をしたら陽性だった」人の数にすぎません。しかも感染したのは1週間以上前です(潜伏期間~検査の時間がありますからね)。

なので、現在はその何倍もいて、さらに無症状の人はその10倍~ひょっとしたら1000倍くらいいるのかもしれません。ひとクラスに一人、いてもおかしくありません。

 

そして無症状の人でもウイルスはしっかりうつします。

 

自分は大丈夫と思っても、そうやってもらったウイルスを、知らず知らずのうちに家族や、一緒にランチを食べた人、鍼やマッサージの施術師などにうつしているかもしれません。先生に感染すれば、先生は他のスタジオに、もしかしたら子供たちにも、そのウイルスを伝えることになり、それが感染拡大、ひいては感染爆発に加担することになっているのです。

 

ダンサーはいかなるときでもレッスンをしなければいけないのは分かります。アマチュアだって1週間も休めば筋肉が落ちるのが分かります。

でも、感染者が急増し、都市封鎖(ロックダウン)になると、プロもアマも何週間も、場合によっては何ヶ月間も、レッスンどころか外出もできなくなります。

病院の施設も不足し、今までだったら手厚い看護を受けられたのに、感染者が溢れてしまうと廊下に放って置かれるかもしれません。

 

政府が言っていることは私たちを縛りつけて苦しめるためではなく、最悪の事態を避けるためなので、それを理解してほしいところです。

 

誰もが安心してレッスンを受けられる日が来るよう、ちょっとだけレッスンを我慢しましょう。

皆が元気で乗り切れれば、スタジオでお会いできる日も遠くありません。

 

今日はエイプリルフール。

タヌキの私が楽しみにしている日ですが、まともなことを書いてしまいました。

次回は楽しいお話が書けるといいですね。

 

[マスクは再生せずに捨てましょう! なくなってしまった人は作るか、アベノマスクを使いましょう。]