第109話 マスクdeバレエ〈傾向と対策編〉

まだ平和な平成時代。

バーレッスンをしていたら、後ろの人からクシャミの爆風を浴びせられたことがありました。

また、「風邪ひいて熱があるけど、寝てても同じだから、レッスン来ちゃった」という友人もいました。

今だったら、どちらも即、退場です。消毒や換気もしなければなりません。インフルといえど、コロナほど感染力が強くなかったのが幸いでした。

 

去年、風邪の治りぎわにレッスンに行ったら、エアコンの風の下、咳が止まらなくなりました。皆さん、見ないふりをしてくれましたが、今だったら二度とスタジオに来られなくなるでしょう。たとえ咳の原因がコロナではないことが分かっていても、その咳と一緒に体内のウイルスが出ることがあるので、お水にむせた場合でも、今は周りに配慮しなければならないのです。

 

韓国では、ラテンダンスのクラスで大クラスターが発生し、合計112人が感染したそうです😱

韓国は検査と追跡が徹底しているので分かった数字ですが、密閉空間で呼吸が上がるので、ちょっとでもウイルスが持ち込まれると、あっという間に感染拡大するのですね。おうちへのテイクアウトも多かったようです。

 

暑くなってくると「私、うつってもいいから」と言ってマスクを外したくなりますね。

でも今のマスクは、”誰もが” 感染者かもしれなくて、ウイルスを含む可能性のある息を外に出さないためなので、”誰もが” つまり全員がマスクをしていなければ “安心” できないのです。一人でもマスクを外してしまっては、韓国のラテンダンスと同じことが起こる可能性もあります。

 

マスクが運動時に良くないのは、呼吸が苦しくなるからですが、これは布製マスクを使うことでだいぶ解消されます。

 

それとは別に、「マスク熱中症」の原因として、現在3つのことが指摘されています:

1)口が潤っているので喉の渇きを感じにくくなり、脱水になりやすい

2)顔から熱が放散されず、頭部に熱がこもる

3)通常は鼻から入る冷たい空気によって身体が冷やされるが、マスクをすると暖かい空気しか入ってこないので、身体が冷えにくい

 

1)は、意識的に水を飲むことで解決できます。

2)と3)は、私の経験上、なるべく小さめのマスクをするといいです(今までアップした私のマスクは皆、子供用マスクを型紙にしています)。口が覆われていることが最優先されるので、”この際” 鼻を出してもいいと思います。

私は、保冷剤をタオルで包んで首に巻いて、首から上を冷やしています。身体を冷やさずに頭を冷やす方法を工夫することが大切だと思います。

 

最近発見したのですが、マスクでレッスン、悪いことばかりではありません。

前日にニンニクたっぷりの焼肉や餃子を食べても、レッスンの前に納豆やオニオンサラダを食べても心配いりません。レッスンが終わった後のお化粧直しの必要もありません😳

 

この前は、レオタードとウレタンマスクの色を統一している、マスク・クイーンも見かけました。

 

今だけの「いいこと」、発見しましょう。