第133話 華火のように🎆

AEDダンススタジオのバレエクラスを受けていた人たちには、バレエや他のダンスの先生たちもたくさんいました。

 

夏になると発表会が開かれ、よく観に行ったものです。

地元のホールで、生徒さんたちの踊りが終わった後に皆さん、踊っていました。

ホールは不便な場所にあることも多かったのですが、行く価値はありました。

皆さん、若かりし頃はそこそこのダンサーだったので、見応えは十分だったのです。

 

皆さんのダンスは、夏空を彩る華火のようでした。

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「パ・ド・カトル」では、4人の友人たちがピンクのチュチュに身を包み優雅に踊っていました。

もと新国立劇場バレリーナさんが踊った「金米糖の精」も、この上なくチャーミングで印象的でした。

調布の劇場で見たパ・ド・ドゥは絶品で、タダでは申し訳ないくらいでした。

 

何と言っても記憶に残っているのは、友人が教えていたジャズダンス教室の発表会で、彼女は生徒さんたちと一緒にジャズのナンバーを踊りました。皆さん、私より年上でありながら、舞台はエネルギーに満ち、とても楽しいものでした。