第142話 類友

大学時代の友達に "魔性の女" がいました。
飲み会や旅行に行くとその先で、バイト先でも、必ず男がついてくる(引っかかってくる)のです。
さらに大学の中と外でカレシを使い分けていたり、行きずりの恋を楽しんでみたり。

決して美女ではなかったのですが、「男を転がす」ってこういうことか…と十代にして悟りました。
卒業後は会っていませんが、何度くらい結婚したのか、今どうしているのか、今でもミニスカートをはいているのか、知りたいところです。

「類は友を呼ぶ」?
いやいや、私には(そういう) "男運" はありません。
でも、"ダンス運" はあるようで、ワクワクを感じるクラスが途切れたことはありません。

以前は友人にスタジオを紹介され、友人が辞めても私だけ続いてしまう…といったことが多かったのですが、運を運んでくれる人たちも次々とバレエをリタイアし、そろそろ私のダンス運も尽きるかと思っていました。

でも何故か出会っちゃうんです!ワクワクするクラスに♡
高齢ダンス人口の増加のおかげで、素敵なクラスが増えたのも一因です。
でも、やっぱり私には "ダンス運" があるのかもしれません。

ということで、男を転がした経験はなくとも、スタジオ(クラス)を転がす…ではなく…転がる経験は何歳になっても尽きなさそうです。

男を転がせば(おそらく)男が傷つきますが、スタジオを転がっても傷つく人は(おそらく)いません。
自分が一生懸命でも男に裏切られることはありますが、ダンスは一生懸命やれば裏切られることはない…はずです。
年賀状に「ダンスにハマっています」と書けば「おめでたいね」と言われますが、「男にハマっています」とは…書けませんよね。

今年もさらに "ダンス運" がありますように。

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イルミネーションも、カレシとではなく、レッスンと一緒に楽しむ私です。