第142話に書いた、魔性の友人のことを久しぶりに思い出していました。
卒業後、一度も再会したこともなく、すっかり忘却の彼方に行ってしまっていたのですが、在学中はかなり仲良しで、楽しかったシーンにはいつも彼女が登場していました。
バイトも一緒で、六本木にあるドラッグストアで働いていました。
大手チェーンの登場する前、その店は大学の先輩夫婦が経営する個人薬局が、アメリカのドラッグストアを(おそらく見たこともないのに)真似て作ったもので、当時としては珍しく、夜中まで開いているということでテレビにも登場したほどでした。
このお店のことを書き始めると、かるく10話くらい行きそうなので、ここまでにして…と。
私たちは学生だったので7時には仕事を上がらせていただき、たまーに、本当にたまーに、ときに他の友人も誘って六本木のディスコに行きました。
田町のディスコが現れるずうっと前、当時のディスコは服装もフツーで(駅で着替える必要もなく)、扇子も不要、踊りも上品なものでした。
しかも、千円程度で、食べ放題、飲み放題、踊り放題だったのです❣️
ただ残念なのは、これといった「型」がなく、自己流で踊っていたことです。
音楽が鳴ると人は身体を動かしたくなるものですが、どう動かしたらいいのか分からなかったり、うまく動かせないとフラストレーションを感じるものです。
前話の盆踊りのように、ある一定の「型」を無心になってなぞるのが楽しかったりします。
バレエも、最初のうちは同じような動きの繰り返しですが、それが楽しいのです。
バレエには、「こうするとキレイに見える」というセオリーもあります。
そこがバレエ人気の秘密ではないかとも思います。