私がバレエを始めた頃、ダイエット目的にバレエをやる人もたくさんいました。
バレエをやっているうちに、ダイエットを始める人もいました。
当時は、サウナも一つのダイエット方法と考えられていました。スポーツクラブには必ずと言っていいくらいにサウナがあり、青山ヘルシィスタジオにも清潔なサウナルームがありました。
サウナスーツを着てレッスンをする人もいました。
薄手素材のものもありましたが、厚手のビニール製の方が効果がありそうということで、その上下を着ている人もいました。
さらに気合を入れた人となると、自分の腕や足に調理用のラップ・フィルムを巻くのです。
関節は避けて(動かせなくなりますからね)、胴体、上腕、下腕、上肢、下肢…ラップを2~3重に巻いて、その上にレオタードやタイツを着け、さらにサウナスーツを着ると、レッスン後には汗びっしょりになります。ラップと肌の間にタオルを巻いている人もいました。
効果?
聞いたことはないですが、ないと思いますよ。
体重が減ったとしても、その後水を飲めば戻ってしまうでしょう。
でも皆さん、一生懸命巻いてました。最近はラップ巻きは見かけなくなりましたが、ホットヨガとか、ホットバレエとか、部屋ごと温めるものが登場しています。これらが狙っているのは痩身効果だけではないようですが、汗をかこうという目的は共通しています。
なぜ汗をかくと痩せる “と思う” のでしょう?
夏になると痩せるから?
でもそれは、汗をかくからではなく、食欲が落ちるからでしょう。
健康体であれば、身体に不要なものは尿から出ます。
代謝が上がるから?
代謝は寒い方が高くなります。
寒くなるとお腹がすく、または脂っこいものが食べたくなるのは、代謝を上げ、同時に体脂肪を増やす必要があるからです。
夏に食欲が落ちるのは、代謝が下がるため自動的に食べる量を減らしている、身体の自然な営みなのです。
ゆえに「痩せるために」汗をかこうとしないでください。
実験したことはありませんが、おそらく冷房の効いたスタジオでレッスンする方が消費カロリーは高くなるはずです。
だからと言って必要以上に冷房を入れませんよう。
身体が冬だと勘違いして、体脂肪が厚くなってしまいます(^_^;)
スタジオのエアコンの温度設定は先生にお任せしましょう。