2019-01-01から1年間の記事一覧

第54話 ダンスのライブラリー

昔むかし、月初めに駅前の光雅堂書店で「小学〇年生」という雑誌を買ってもらうのが楽しみの一つでした。「ウルトラセブン」や「ウルトラマン・タロウ」や「ドラえもん」にまじって谷ゆき子さんという漫画家の描いたバレエ漫画が連載されており、今思うとそ…

第53話 バレエの効用(6) 認知力アップ!

生活習慣病対策も、骨密度アップも、バレエでなければダメというわけではありません。ジョギングでも、ママさんバレー(球技)でも、ジムの筋トレでもOK。でもダンスには、これらにプラスして認知機能向上の効果もあると言われています。 どのようなダンスであ…

第52話 バレエの効用(5) 骨を強く!

バレエ友達の中には、文字通り「寝食を忘れて」レッスンに励み、栄養が偏った結果、骨折した人も少なくありませんでした。発表会前の疲労骨折はザラでした(!!)。夜中に咳こんで、朝になったら肋骨が3本折れていた―という人も。 中高年になると、食事をきち…

第51話 バレエの効用(4) 悪玉コレステロールを減らす!

生活習慣病を運動によって予防しよう―という事業に関わっていたことがあります。具体的な内容は忘れてしまいましたが、覚えているのは、歩数計を配布し1日一万歩、歩くよう、勧めたことです。効果はありました。血液検査の結果(悪玉コレステロール、血糖値…

第50話 バーレッスンはお好き?

バレエをやっていてもバーレッスンは好きじゃないんです―という人もいます。バーレッスンの好き嫌いなど考えたことがなかった私ですが、好き?嫌い?―と尋ねられれば、好きなほうです。 確かに、音楽に乗って思いっきり身体を動かすセンターに比べると解放感…

第49話 シッティング・バレエ(3)

最近は、どのスタジオにも、フィットネスクラブにも、ボディ・ワークのクラスが必ずといっていいくらいにあります。 ピラティス、ジャイロキネシス、バーオソル、フェルデンクライス、エトセトラ、エトセトラ…。 数ある中でも芸術的な側面を持ち合わせている…

第48話 シッティング・バレエ(2)

バー・アスティエのレッスンの帰り道、身体が爽快感で満たされているのを感じます。バレエのレッスンの後も爽快なはずですが、最近は疲労感が優位になってしまうこともあります。 身体だけでなく、心までリセットされたような満足感も得られます。呼吸と一緒…

第47話 シッティング・バレエ(1)

40代で翻訳業に転じ、最初の頃はいっぱいいっぱいでしたが、少しずつ時間を融通できるようになってくると、ヨガや和太鼓…肩こりに効きそうなものに手を伸ばしました。そして出会ったのが、AEDダンススタジオ、ボーシュバル先生のバー・アスティエでした。 こ…

第46話 〇◇△の春

青山ヘルシィスタジオからの友人ピポちゃんは、トゥシューズを履いて踊るのが大大大好き~!…でしたが、数年前、怪我をしてからポアントが履けなくなってしまい、今はジャズダンスに専念しているようです。ジャズのレッスンもずっと受けてきたので、本職は「…

第45話 バレエのエッセンス

全てのダンスのいちばんの基本は「立つこと」だと言われています。バランスを取り、くるくる回転し、ポアントで立ち、高く跳ぶのは全て、真っ直ぐ立つことに始まるのです。 …と、もっともらしく書いていますが、私がそれに気がついたのはバレエを始めてしば…

第44話 くるくるの極意

「バレリーナ」と聞いて誰もが連想するのはやはり、くるくる回っている舞姿ですね。オルゴールの中でもバレリーナはくるくる。でも、自分でやってみると、「くる」も難しいもの。 オルゴールの中のバレリーナ人形には磁石が仕込まれているから回るのです。回…

第43話 注意一秒、ケガ一生

水曜日の朝、起きたら右足の親指が腫れあがっていました。痛風を疑うような症状でしたが、私の尿酸値は3以下。私が痛風になったら日本人の約9割が痛風になってしまいます。インドメタシン軟膏を塗って様子を見ました。 夕方になり、腫れはよくなるどころか、…

第42話 新曲にワクワク

私は歌謡曲で育った世代で、「ザ・ベストテン」や「トップテン」で新曲が発表されるときはワクワクでした。いつの時代も、いかなる場合も、新しい曲は私たちの心をときめかせてくれます。バレエのレッスン用に新曲が作られるということは滅多になく、殆どが…

第41話 「寅さん」でバレエを

最近は初級クラスにもピアノ伴奏つきのクラスが少なからずあります。これって凄くぜいたくなことです。 すご腕の「お抱えシェフ」がいつも先生の脇にひかえていて、先生の編み出したアンシェヌマンにぴったりのお料理(曲)を、絶妙の味付け(曲想)、盛り付…

第40話 懐かしのリン・スタンフォード(Lynn Stanford)

青山ヘルシィスタジオの思い出の一つに、ルシーニュ先生愛用のレッスン音楽があります。青山の中心地、高級ファッションビルの8階にふさわしい、ゴージャスでオシャレな音楽でした。 デビッド・ハワードの指示でリン・スタンフォードという人が演奏した音楽…

第39話 プリンシパル・エクササイズ

昨年は、多くの医学部が男子を入学優待していたことが発覚しましたが、バレエスタジオでは、プロフェッショナル・レベルは別として、男子優待は程遠いです。 バレエ学校ではボーイズクラスがあるのに、大人バレエのスタジオでは、メンズクラスは無いわけでは…

第38話 「忠実な羊飼い」

友人のチェリーさんは、ずうっと同じ先生にバレエを習っています。かれこれ40年、スタジオが移転しても、先生のいるスタジオについていきます。ふと、「忠実な羊飼い」というタイトルの曲を思い出しました。ビバルディが作った、私の大好きなフルート・ソナ…

第37話 数学脳を持った舞姫たち

今までスタジオでお世話になった人たちを思い浮かべていたら、私の周りには、数学脳を持った舞姫たちが複数いることに気がつきました。 第2話、第3話に登場していただいたヴィオレット先生は、Mバレエ団のソリストでありながら、一流大学の数学科を卒業した…

第36話 エンジョイ・ユアセルフ!

第33話のオックスフォードの英語学校で、授業中にこういう質問をされました。「音楽は何のためにあると思う?」 ―芸術のため?―宗教のため?―自己表現のため?上手くない英語でどう言おうかと思案を巡らせていると、ブラジル人のハイロ(Jairo)が言いました…

第35話 スーツケースにバレエシューズを(3)

以来、私は、旅行に行くときは必ず、バレエシューズをバッグにしのばせます。乗り物に長時間乗るときは車内/機内で履きかえます。座席でアレグロの足さばきのレッスン(!?)ホテルの室内履きにもなります。そのまま外に出てしまっても大丈夫(!?)旅先でス…

第34話 スーツケースにバレエシューズを(2)

前回の続きです。 やっとやってきた週末、予め調べておいたダンススタジオのレッスン時間に間に合うよう、コーチ(大型)バスに乗ったのですが、出発約30分後、乗客は全員降ろされることになってしまいました。バスの故障でした。前方の乗降扉がパタパタ開い…

第33話 スーツケースにバレエシューズを(1)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますm(__)m年末はイギリスの話ばかり書いてしまいましたが、私の中では、イギリスとバレエは微妙にリンクしているのです。と、言い訳はさておき・・・。 こんな私ですが、踊るポンポコリンをずうっと続…